Ereonor
2002年9月24日神様なんていないと ずっと昔から知ってた
そのおこぼれにさえ預かったこと なかったから
今日わたしが生きてるのは
今日わたしがここにいるのは
今日わたしに親友がいるのは
決して 神様のおかげなんかじゃない
全部 わたしの力。
そのおこぼれにさえ預かったこと なかったから
今日わたしが生きてるのは
今日わたしがここにいるのは
今日わたしに親友がいるのは
決して 神様のおかげなんかじゃない
全部 わたしの力。
嘘の付き方。
2002年8月28日周りが思っているよりも 貴方自身が思っているよりも
本当は貴方は疲れてるんだってコトを 俺は知ってる
でも 貴方がそれを隠しておきたいと思うなら
俺は貴方と同じように それを隠しておきましょう
貴方と同じ 優しい嘘を付くのです
本当は貴方は疲れてるんだってコトを 俺は知ってる
でも 貴方がそれを隠しておきたいと思うなら
俺は貴方と同じように それを隠しておきましょう
貴方と同じ 優しい嘘を付くのです
Half a cup of tea or Full a cup of tea?
2002年7月14日「…礼儀を知らない男だな」
そう言う女の口調も、成っていない。
人に礼儀を説くのならば、そちらが改めろとよほど言ってやりたかったが、
そこはさすがにぐっと押さえ、代わりにこんなことを呟いた。
「人によってちょうど良い量など、違うに決まっているだろう」
つまるところカップに半分ごときの紅茶を出されたとて、
彼にとっては足りないだけなのであった。
なみなみと紅茶が満たされたカップが、ソーサーにぶつかって
かちゃんと軽い音を立てた。
そう言う女の口調も、成っていない。
人に礼儀を説くのならば、そちらが改めろとよほど言ってやりたかったが、
そこはさすがにぐっと押さえ、代わりにこんなことを呟いた。
「人によってちょうど良い量など、違うに決まっているだろう」
つまるところカップに半分ごときの紅茶を出されたとて、
彼にとっては足りないだけなのであった。
なみなみと紅茶が満たされたカップが、ソーサーにぶつかって
かちゃんと軽い音を立てた。
姫君とガラスの靴
2002年7月10日「一度でいいから、ステキな人とダンスを踊ってみたいんです」
「シンデレラは幸せなのに……」
「さぁ姫君、お手をどうぞ」
「キレイ…」
「片方はわたしが持ってますから」
「12時じゃなくて、12年後か。長いな」
「大丈夫ですよ、忘れませんから」
「俺は王子様じゃないですがね」
――果たされない、約束。
「シンデレラは幸せなのに……」
「さぁ姫君、お手をどうぞ」
「キレイ…」
「片方はわたしが持ってますから」
「12時じゃなくて、12年後か。長いな」
「大丈夫ですよ、忘れませんから」
「俺は王子様じゃないですがね」
――果たされない、約束。
銀の懐中時計もう動くことなく彼の時を留めたまま。
2002年7月7日時計じゃなくて実際に止まってほしいんですが(何)
だってほら、明日もテストだし?!
古典は敵です文法が主に。
時にだ。
知ってる人は知ってますが7/20〜8/22までアメリカにホームステイに行きます。
その間ここの更新できませんので、よろしく。
だってほら、明日もテストだし?!
古典は敵です文法が主に。
時にだ。
知ってる人は知ってますが7/20〜8/22までアメリカにホームステイに行きます。
その間ここの更新できませんので、よろしく。
そして萌えその2。
2002年5月30日萌えその2。
……いや、もう読みたくない人読まないでください(笑)
さて、何に萌えてるかと言えば、新撰組に萌えてます。
今更?
いやそのとおり。
どーしてこれまで萌えなかったのか不思議であります。
えぇ、受けちっくな土方さんと言い、
さりげなくかっこいい山崎さんと言い、
ピースメーカーでハマった永倉さんと言い(趣味もろバレ)
っつか燃えよ剣の土方さんは受けだろう。
バラガキ時代はかわいかった……
ところでピースメーカー。
なんでアレ、ガンガンからブレイドに移ったんでしょうね。
結構いい漫画だと思うんだけどなぁ。
っつか新八っつぁん萌えだろアレわ(何)
ついでに辰之助さんもかっちょえぇとか思う夏も近い夜中でした。
……いや、もう読みたくない人読まないでください(笑)
さて、何に萌えてるかと言えば、新撰組に萌えてます。
今更?
いやそのとおり。
どーしてこれまで萌えなかったのか不思議であります。
えぇ、受けちっくな土方さんと言い、
さりげなくかっこいい山崎さんと言い、
ピースメーカーでハマった永倉さんと言い(趣味もろバレ)
っつか燃えよ剣の土方さんは受けだろう。
バラガキ時代はかわいかった……
ところでピースメーカー。
なんでアレ、ガンガンからブレイドに移ったんでしょうね。
結構いい漫画だと思うんだけどなぁ。
っつか新八っつぁん萌えだろアレわ(何)
ついでに辰之助さんもかっちょえぇとか思う夏も近い夜中でした。
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萌えポイント。
2002年5月11日今日は語ります(何)
さて、「萌えポイント」。
まずは「萌え」とはなんであろうか。
我的には「どーしようもなく心引かれ、
理性をすっ飛ばしてくれやがるステキなブツ」と認識しております。
まぁそんなに間違っちゃいないと思うんで、
この定義の元に話を進めましょう。
最近の我の萌えポイント。
それは軍服と軍人である。
……。いや、引かないでください(懇願)
何がいいかって、あのストイックさに引かれます。
私利私欲は捨てて、公の道に走る。
例えそれが望まぬことであっても。
事実はどうだか知りませんが、そーゆー部分に萌えます。
今のは「軍人」の萌えポイントですね。
では「軍服」のポイントはと言うと……なんでしょう(待て)
いや、とりあえず最近はナチスの軍服が好きなんですが、
どうして好きなのかはいまひとつ不明で。
ああ、ナチスの軍服っても、SSの内勤服です。
あの黒い開襟の。
ま、禁欲的なモノが好きなのかもしれませんね。
自分もそうでありたいと願うから。
さて、「萌えポイント」。
まずは「萌え」とはなんであろうか。
我的には「どーしようもなく心引かれ、
理性をすっ飛ばしてくれやがるステキなブツ」と認識しております。
まぁそんなに間違っちゃいないと思うんで、
この定義の元に話を進めましょう。
最近の我の萌えポイント。
それは軍服と軍人である。
……。いや、引かないでください(懇願)
何がいいかって、あのストイックさに引かれます。
私利私欲は捨てて、公の道に走る。
例えそれが望まぬことであっても。
事実はどうだか知りませんが、そーゆー部分に萌えます。
今のは「軍人」の萌えポイントですね。
では「軍服」のポイントはと言うと……なんでしょう(待て)
いや、とりあえず最近はナチスの軍服が好きなんですが、
どうして好きなのかはいまひとつ不明で。
ああ、ナチスの軍服っても、SSの内勤服です。
あの黒い開襟の。
ま、禁欲的なモノが好きなのかもしれませんね。
自分もそうでありたいと願うから。
今日の日記
2002年5月3日 『山吹の立ちよそひたる山清水
汲みに行かめど道の知らなく』
「卑怯ですね……?」
涙は出なかった。
乾いた濃い緑のまなざしが、花に埋もれた棺をじっと見つめていた。
その瞳の代わりだろうか、手にした山吹の枝は、
今手折ったばかりであるかのようにみずみずしい。
「返事もさせないで逝ってしまうなんて……」
――あなたを蘇らせようと思っても、
その方法など知りもしないのに――
汲みに行かめど道の知らなく』
「卑怯ですね……?」
涙は出なかった。
乾いた濃い緑のまなざしが、花に埋もれた棺をじっと見つめていた。
その瞳の代わりだろうか、手にした山吹の枝は、
今手折ったばかりであるかのようにみずみずしい。
「返事もさせないで逝ってしまうなんて……」
――あなたを蘇らせようと思っても、
その方法など知りもしないのに――
唯。
2002年4月23日 簡単なことなのだ、と思う。
わたしはテレビを見ないし流行の歌はあまり好きじゃない。
よくわからない本を読んでいるし勉強が好きだ。
つまりそういうところが、合わない。
ましてや自分、その程度の友達はいらないと思うわけで……
たぶん、だからなのだろう。
なんとなく教室に居辛いのは。
わたしはテレビを見ないし流行の歌はあまり好きじゃない。
よくわからない本を読んでいるし勉強が好きだ。
つまりそういうところが、合わない。
ましてや自分、その程度の友達はいらないと思うわけで……
たぶん、だからなのだろう。
なんとなく教室に居辛いのは。
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忘れ得ぬ記憶。
2002年4月16日 死んだときの感覚は、十七年経った今でも忘れられない。
全身の血が煮えたぎった油のように熱くなって、
脳髄が絶対零度に侵されたように鋭い痛みを覚えた。
呟こうとしたなにかは言葉を成さなくて、
握りしめた指輪からは魔法の光がこぼれていた。
だんだんと見えなくなっていく視界に最後に映ったのは、
誰よりもかわいがった妹の、泣き顔だった。
全身の血が煮えたぎった油のように熱くなって、
脳髄が絶対零度に侵されたように鋭い痛みを覚えた。
呟こうとしたなにかは言葉を成さなくて、
握りしめた指輪からは魔法の光がこぼれていた。
だんだんと見えなくなっていく視界に最後に映ったのは、
誰よりもかわいがった妹の、泣き顔だった。
魔法使いの食卓。
2002年4月7日 不思議な家だった。
やけに小さく粗末な造りの家で、
そのくせテーブルには銀食器がきちんと並べられていた。
くすんだランプの明かりをその銀が反射して、
暗い壁にはゆらゆらと奇妙な光が生まれている。
ちりんと涼しい音を立てて置かれたグラスが、
その中の水と一緒にゆらめくのもひどく幻想的な光景だった。
赤毛の魔法使いは蝶の鱗粉をまぶしたようにきらきらと輝く長い杖を持ち上げて、
「月は鏡、回れ時計回りに踊れ十二の部屋で」
不思議なことばを唱えた。
するとどうだろう、まるで幼いころに見た空想のように、
食器が、グラスが、ランプが、それどころか家中の道具が動き出したのだ!
ナイフとフォークはすらりと立ち上がり、
真ん中の皿にでんと載ったローストビーフを切り始めた。
グラスの中の水はふわっと浮き上がり、
ランプの中から出てきた炎を宿して月のように煌々と輝き出す。
部屋の隅に生けてあった花からは頭上に花冠をかぶった少女が飛び出して、
テーブルの上にいくつかの料理とナプキンを並べた。
それはまったくもって見事な、
しかしとんでもなく現実感のない晩餐会だった。
やけに小さく粗末な造りの家で、
そのくせテーブルには銀食器がきちんと並べられていた。
くすんだランプの明かりをその銀が反射して、
暗い壁にはゆらゆらと奇妙な光が生まれている。
ちりんと涼しい音を立てて置かれたグラスが、
その中の水と一緒にゆらめくのもひどく幻想的な光景だった。
赤毛の魔法使いは蝶の鱗粉をまぶしたようにきらきらと輝く長い杖を持ち上げて、
「月は鏡、回れ時計回りに踊れ十二の部屋で」
不思議なことばを唱えた。
するとどうだろう、まるで幼いころに見た空想のように、
食器が、グラスが、ランプが、それどころか家中の道具が動き出したのだ!
ナイフとフォークはすらりと立ち上がり、
真ん中の皿にでんと載ったローストビーフを切り始めた。
グラスの中の水はふわっと浮き上がり、
ランプの中から出てきた炎を宿して月のように煌々と輝き出す。
部屋の隅に生けてあった花からは頭上に花冠をかぶった少女が飛び出して、
テーブルの上にいくつかの料理とナプキンを並べた。
それはまったくもって見事な、
しかしとんでもなく現実感のない晩餐会だった。
恋人たちの時間。
2002年3月1日 祭りの最後に街の広場で焚かれ、祭りの痕跡すべてを消してしまう火が、
城にほど近い兵舎からでもよく見えた。
夕焼けに映える炎のちろちろとした舌が、
兵舎をぐるりと取り囲む城壁の上からは望めるのだ。
「きれいだねぇ……」
隣でライフルにもたれかかる中年男に言うでもなし、
青に一房桃色のメッシュが混じった髪の女がただぼやく。
男は夕日に沈み、移ろいゆく街の様子を目で追いかけていたが、
その言葉に視線を隣の女に戻した。
「デミ姐さんらしくねぇ発言だな。里心でもついたか?」
「そーいぅわけじゃないサ。ただ、ねぃ……」
十歳のころからこの帝都で暮らしている。
ここが自分の故郷だ――もうずっと、この年になるまでそうなのだ。
けれどそれでも、なんとはなしに部外者という気がするのは何故だろう。
「あたしと結婚する気は、ないかぃ?」
顔も染めず、口調も至って余裕のまま、適齢期を過ぎて、
それでもその言葉は女の一世一代の勝負だった。
だから男はすぐにそれが本気であると悟り、
一瞬彼女をいつものように抱き寄せるのを躊躇い――
「ずっと前から、そのつもりだぜ?」
そして片手が、ぐっと女を引き寄せた。
夕焼けだけが、空からそっと恋人たちを見守っていた。
城にほど近い兵舎からでもよく見えた。
夕焼けに映える炎のちろちろとした舌が、
兵舎をぐるりと取り囲む城壁の上からは望めるのだ。
「きれいだねぇ……」
隣でライフルにもたれかかる中年男に言うでもなし、
青に一房桃色のメッシュが混じった髪の女がただぼやく。
男は夕日に沈み、移ろいゆく街の様子を目で追いかけていたが、
その言葉に視線を隣の女に戻した。
「デミ姐さんらしくねぇ発言だな。里心でもついたか?」
「そーいぅわけじゃないサ。ただ、ねぃ……」
十歳のころからこの帝都で暮らしている。
ここが自分の故郷だ――もうずっと、この年になるまでそうなのだ。
けれどそれでも、なんとはなしに部外者という気がするのは何故だろう。
「あたしと結婚する気は、ないかぃ?」
顔も染めず、口調も至って余裕のまま、適齢期を過ぎて、
それでもその言葉は女の一世一代の勝負だった。
だから男はすぐにそれが本気であると悟り、
一瞬彼女をいつものように抱き寄せるのを躊躇い――
「ずっと前から、そのつもりだぜ?」
そして片手が、ぐっと女を引き寄せた。
夕焼けだけが、空からそっと恋人たちを見守っていた。
星空を眺めるサカナ。
2002年2月25日深い深い海の底に、一匹の蒼いサカナがおりました。
サカナはとてもきれいな身体をしておりましたが、
サカナ自身は自分にちっとも満足していませんでした。
サカナは本当は、海の天辺よりもまだ高い場所にあるという、
遠い星空に浮かぶ星座になりたかったのです。
ある日サカナはとうとう海の底から抜け出して、
あの憧れの星空を目指すことにしました。
海の天辺よりもまだ高い場所。
サカナは空を目指して泳ぎ続けました。
サカナはとてもきれいな身体をしておりましたが、
サカナ自身は自分にちっとも満足していませんでした。
サカナは本当は、海の天辺よりもまだ高い場所にあるという、
遠い星空に浮かぶ星座になりたかったのです。
ある日サカナはとうとう海の底から抜け出して、
あの憧れの星空を目指すことにしました。
海の天辺よりもまだ高い場所。
サカナは空を目指して泳ぎ続けました。
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いつの間に。
2002年2月11日テレビでもコンサートでも大きく見える彼女は、
実際に向かい側で話の相手をしてみるとひどく小柄に見えた。
どことなく寂しげで、どことなく悲しげで、
とても歌姫と呼ばれるような人間には見えない。
それが、彼女に抱いた感想だった。
「現代の歌って、歌だと思います?」
「そりゃ――歌でしょう。
歌詞があって、メロディがあるんですから」
お気に入りなのだろうか、
隣に置いてあった大きな牛のぬいぐるみを取り上げて、
膝とそれを抱えた腕の間に挟み込み、
彼女はきゅっと唇をかんでうつむいた。
「わたしたちが歌を創るときは、ヒトに伝えたいことがあるときです。
思いという抽象的な概念を伝えるために、
言葉よりも洗練された『歌』という形を使うんです。
だから」
上げた顔には、また寂しそうな悲しそうな微笑。
「わたしたちの歌は、生のままの叫びや感情であってはならないんです。
……いつの間に、ヒトは歌を忘れてしまったんでしょう。
かつてだれもが、わたしたちと同じことをしていたのに」
実際に向かい側で話の相手をしてみるとひどく小柄に見えた。
どことなく寂しげで、どことなく悲しげで、
とても歌姫と呼ばれるような人間には見えない。
それが、彼女に抱いた感想だった。
「現代の歌って、歌だと思います?」
「そりゃ――歌でしょう。
歌詞があって、メロディがあるんですから」
お気に入りなのだろうか、
隣に置いてあった大きな牛のぬいぐるみを取り上げて、
膝とそれを抱えた腕の間に挟み込み、
彼女はきゅっと唇をかんでうつむいた。
「わたしたちが歌を創るときは、ヒトに伝えたいことがあるときです。
思いという抽象的な概念を伝えるために、
言葉よりも洗練された『歌』という形を使うんです。
だから」
上げた顔には、また寂しそうな悲しそうな微笑。
「わたしたちの歌は、生のままの叫びや感情であってはならないんです。
……いつの間に、ヒトは歌を忘れてしまったんでしょう。
かつてだれもが、わたしたちと同じことをしていたのに」
あの人も好きよ。あなたも好きよ。
2002年2月5日「お前は――お前は誰にでも、そんな風に笑うのか?!」
やわらかな、きれいに整えられたプラチナブロンドを振り乱すかのような勢いだった。
ああ、そんなに大袈裟に頭を振ったら、
せっかくの髪が乱れちゃうじゃない。
そんなくだらないことを考えている自分に気付いて、
彼女はあらためて苦笑いを漏らした。
「笑わない相手だっている。
でも、笑いたい相手には等しく笑うわ」
やわらかな、きれいに整えられたプラチナブロンドを振り乱すかのような勢いだった。
ああ、そんなに大袈裟に頭を振ったら、
せっかくの髪が乱れちゃうじゃない。
そんなくだらないことを考えている自分に気付いて、
彼女はあらためて苦笑いを漏らした。
「笑わない相手だっている。
でも、笑いたい相手には等しく笑うわ」
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