遅刻する更新雑記…。
ええと、若菜の幕間更新でした。男二人ばっか絡んでて女の子に接点がないのは寂しいので、千恵子と志摩子に出会ってもらいました。
二人が話題にしていた叙情画家たちは、いずれも当時女学生や若い女性に絶大な人気を誇った人びとです。雑誌の挿絵や詩集・小説などの挿絵の他、便箋や封筒を始めとするレターセットにもイラストを描き、大ヒットしました。現在でも小学校高学年〜中学生くらいの女の子って、友達に可愛いレターセットで手紙を書きたがりますよね。古今東西、あまり乙女心に変化はないようです。
現代でも有名な叙情画家と言えば竹久夢二(今年の夏はユニクロの浴衣に夢二シリーズが出てましたね)や中原淳一でしょうか。幕間に登場した画家たちを紹介すると、
松本かつぢ:昭和6年にデビュー。くっきり・ぱっちりした目だけれどうりざね顔の、日本風少女を描く人。はつらつとして健康そうな画風で、後にはマンガにも挑戦した。
高畠華宵:大正2年にデビュー。妖しい色気のただよう、エキゾチックかつアンニュイな雰囲気(両性具有的、と言う人もいる)の華麗な令嬢を主に描く。当時女学生の間で圧倒的に支持され、下に述べる加藤まさをと人気を二分した。
加藤まさを:大正末期から昭和初期にかけて活躍。ちょっと物憂げな着物姿の女学生を、斜め後ろや横顔でよく描いた。華宵とは異なったイメージの、「背伸びすれば手の届きそうな憧れの人」が人気になった。
ちなみに私は加藤まさをと竹久夢二が好きです。高畠華宵はどうもちょっといやらしいというか、エロティックに過ぎるというか。
ところで第3話の執筆にあたって、参考になりそうな新書をゲットしました。竹内洋著「教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化」中央公論社(ISBN9784121017048)です。健一と俊介の違いを目の当たりにしたようでなかなかおもしろかったです(あと私が教養主義者だというのもよくわかりました…)
次回更新は交点の予定です。
ええと、若菜の幕間更新でした。男二人ばっか絡んでて女の子に接点がないのは寂しいので、千恵子と志摩子に出会ってもらいました。
二人が話題にしていた叙情画家たちは、いずれも当時女学生や若い女性に絶大な人気を誇った人びとです。雑誌の挿絵や詩集・小説などの挿絵の他、便箋や封筒を始めとするレターセットにもイラストを描き、大ヒットしました。現在でも小学校高学年〜中学生くらいの女の子って、友達に可愛いレターセットで手紙を書きたがりますよね。古今東西、あまり乙女心に変化はないようです。
現代でも有名な叙情画家と言えば竹久夢二(今年の夏はユニクロの浴衣に夢二シリーズが出てましたね)や中原淳一でしょうか。幕間に登場した画家たちを紹介すると、
松本かつぢ:昭和6年にデビュー。くっきり・ぱっちりした目だけれどうりざね顔の、日本風少女を描く人。はつらつとして健康そうな画風で、後にはマンガにも挑戦した。
高畠華宵:大正2年にデビュー。妖しい色気のただよう、エキゾチックかつアンニュイな雰囲気(両性具有的、と言う人もいる)の華麗な令嬢を主に描く。当時女学生の間で圧倒的に支持され、下に述べる加藤まさをと人気を二分した。
加藤まさを:大正末期から昭和初期にかけて活躍。ちょっと物憂げな着物姿の女学生を、斜め後ろや横顔でよく描いた。華宵とは異なったイメージの、「背伸びすれば手の届きそうな憧れの人」が人気になった。
ちなみに私は加藤まさをと竹久夢二が好きです。高畠華宵はどうもちょっといやらしいというか、エロティックに過ぎるというか。
ところで第3話の執筆にあたって、参考になりそうな新書をゲットしました。竹内洋著「教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化」中央公論社(ISBN9784121017048)です。健一と俊介の違いを目の当たりにしたようでなかなかおもしろかったです(あと私が教養主義者だというのもよくわかりました…)
次回更新は交点の予定です。
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