桜の花の咲く頃に。

2003年3月16日
卒業式でも会えなくて、結局何も言わずに僕ら別々の道を選んだ。
その理由なんて無かったことは覚えてる。
いや、たったひとつあったのかもしれない。
もしあるのだとしたらそれは僕の勇気不足なんだろう。
あんまり自分が格好良くなくて
あんまり自分が頭良くなくて
誇れることなんて足が速いことだけだから
結局君と同じ大学なんて受けられず
それで僕は君に伝えなかった、一番大事なこと。

「君が好きだ!」

たった一言そう言えば良かったなんてもう遅いか。
四月から君はどこか遠くへ行ってしまって
もう二度と僕とは会えないのかもしれない。
携帯番号も聞けなかった僕を友達は笑った。
でも僕は君とメールしたいわけじゃないんだ。
ただ君が僕の「何か」であってくれればいいと思ってた。
そのために伝えたかったんだ

「君が好きだ!」

もう遅すぎる想いを。

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